らんざん中庭   京都紅葉シリーズ第7弾

【黄色でも紅葉?】


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山々や街路樹が色付き始めて、目を楽しませてくれる季節になりました。
「こうよう」は、「紅葉前線」や「紅葉情報」というように一般的には「紅葉」
という漢字が使われています。
しかし、よく考えるとイチョウなど、種類によっては紅くない色付きの紅葉
もあります。
そもそも「紅葉」とはどんなことを指すのでしょうか。
「こうよう」には「紅葉」と「黄葉」という漢字があり、同じ読み方で意味も
ほとんど同じです。

【紅葉】秋に、落葉樹の葉が赤くなること。また、その葉。もみじ。


【黄葉】秋に、落葉樹の葉が黄色くなること。また、その葉。もみじ。

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色が赤か黄色かということだけで意味に大差はないのですが、黄
葉も「もみじ」とされています。
『語源由来辞典』によると、「紅葉(もみじ)」は、もともと「もみち」と
呼ばれていました。
秋に草木が赤や黄に変わることを「紅葉つ・黄葉つ(もみつ)」や「紅
葉づ(もみづ)」といい、その連用形で名詞化したのが「もみち」であり、
平安時代に入って「もみち」は「もみぢ」と濁音化され「もみじ」へと
変化していきました。
古くは「黄葉」と表記されることが多く、「紅葉」や「赤葉」の表記は少
ないのです。
それは中国では黄色が高貴な色であったが、日本では赤がめでたい
色とされたため、「もみじ」が「紅葉」を主に指すようになったのだと考え
られています。


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紅葉を見学することを「紅葉狩り」といいますが、「紅葉狩り」という言葉は
万葉集にも出てくるそうで、1200年以上前、奈良時代にすでに存在して
いたことになります。
もともと「狩り」という言葉は、けものを捕まえる意味でしたが、それが野鳥・
ウサギなどの小動物に広がり、果物などを採ったり、草花をながめたりす
ることにも使われるようになったようです。
狩猟をしない貴族があらわれたとき、自然を愛でることを狩りに例えたという
説もあります。

秋の名物、何気なく見ている風景ですが、「もみじ」という言葉だけでも
なかなか歴史の長さを感じますね。

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