中秋の名月のお供に・・・

来る10月6日は中秋の名月です。
時間を忘れてお月見を楽しむ、忙しい現代においてそれは非常に贅沢
なことであるかもしれません。そこで今回は、お月見に欠かせないススキ
についてあれこれと調べてみました。

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ススキの名の由来は、「すくすく育つ木」→「スクキ」が転じて「ススキ」に
なったという説があります。
漢名は「芒」で、日本では「薄」の字を用い、どちらもススキと読みますが、
漢字本来の意味からすると「芒」が正しく、「薄」には「くさむら」の意味は
あっても、ススキの意味はないそうです。
万葉集の秋の七草に詠われている「尾花」はススキの別名で、穂の姿が
動物の尻尾に似ているからです。
また、「乱れ草」「敷波草」「袖振草」といった異名もあります。秋風になび
く様子からの命名でしょう。

「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば七種(ななくさ)
の花」、「萩が花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝顔の花」
(山上憶良・万葉集)に詠まれている秋の七草のひとつです。
同じく万葉集に作者不明ですが、「人皆は 萩を秋といふ よし我は 尾花
が末(うれ)を 秋とは言はむ」が所収されています。
これは、みんなは、萩が秋の花だと言うけれど、尾花こそが秋の花だと言う
よと詠まれています。
このように万葉集では、「萩」や「尾花」の言葉を用いた歌が多く詠まれています。

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お月見に欠かせないススキは、私達の暮らしに溶け込み、昔懐かしい想いを
呼び起こしてくれる植物だと言えますね。
現時点では6日の夜はあいにくの天気との予報が出ていますが、お月様が
顔を出すことを願って、ススキをお供えしてみてはいかがでしょうか。

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